専属トレーナーによる運動や食事の指導を受けられるパーソナルトレーニング。
自分に合ったメニューを作成してもらえたり、目標に対して最短ルートでトレーニングできたりとメリットも大きいですが、一方で高額な料金、トレーナーとの相性といった懸念材料もあります。
パーソナルトレーニングのメリット
自分に合った運動・食事指導を受けられる
パーソナルトレーニングの最大のメリットは、何と言っても自分に合った運動・食事指導を受けられることです。
誤ったトレーニングの選択や、自己流のフォームでがむしゃらに頑張っても、大きな成果は得られません。
それどころか怪我のリスクが上がるなど、何もしないほうが安全なケースさえあります。
運動をするなら自分の身長・体重、骨格、筋肉の量やバランス、身体の歪みをしっかりと見極め、それに合ったメニューを作成することが不可欠です。
さらには運動の効果を最大限に発揮するために、適切な食事も大切です。
せっかく効率的に運動しても、無駄な食事を摂って太ってしまっては本末転倒。
そもそも筋肉を作るのはたんぱく質などの栄養素なので、運動を生かすも殺すも食事次第です。
短期集中で結果を出せる
パーソナルトレーニングでは「期間」と「目標」を明確に決め、そこから逆算したプログラムを作成します。
飲み会での食べすぎなど、計画通りに進まなかった場合も、すぐにトレーナーがプログラムを軌道修正してくれるので、一度の失敗でなし崩しになることもありません。
そのため、短期集中で結果を出したい人にはうってつけの方法です。
結婚式までに痩せたい、夏の海水浴までに痩せたいなど、ダイエットに明確な動機のある人はパーソナルトレーニングを検討してみましょう。
また、長期間にわたって頑張るのは苦手だけど、短期間なら努力できるタイプの人にもおすすめです。
ダイエットをなかなか続けられない人でも続けられる
これまでダイエットに挑戦し、挫折したことのある人は多いのではないでしょうか。
辛い運動や食事制限に耐えられず、リバウンドを繰り返しては「また続けられなかった……」と自分を責めていた人もいると思います。
特に女性の場合、男性よりも運動する機会が少ないため、一般的なトレーニングでは対応しきれないこともあります。
ですが、パーソナルトレーニングなら負荷の度合いも自分に合ったレベルからスタート。
専属トレーナーがマンツーマンで指導してくれるので、自力でのダイエットよりもモチベーションを維持することが可能です。
また、高額な料金を支払うため、「ちゃんと続けなくちゃ」と自分を焚きつける効果もあります。
オーダーメイドのプログラムは結果に繋がるのも早く、「もっと頑張りたい」という気持ちを後押ししてくれます。
パーソナルトレーニングのデメリット
トレーニング期間終了後のリバウンド
パーソナルトレーニングのデメリットのひとつは、リバウンドのリスクです。
パーソナルトレーニングの期間は、運動や節制へとストイックに取り組むため、なかにはストレスが溜まってしまう人もいます。
特にトレーニング明けの3ヶ月間は、
- ここまで頑張ったから少しはいいよね
- 体重が増えても、またトレーニングで落とせばいい
と油断しやすくなる要注意期間。
ハメを外して爆食いしたり、小さなカロリーオーバーをつい何度も繰り返したりしないように気をつけましょう。
リバウンドが心配な人は、アフターフォローの充実したジムに通うのもひとつの手です。
定期的なトレーニングやカウンセリングを受けることで、リバウンドの予兆にすばやく対応できるでしょう。
また、肥満外来への通院を検討するのも有効です。
私の通っていた肥満外来では、患者のライフスタイルに合わせたオーダーメイドの食事・運動指導を行なってくれたので、痩せる生活習慣を無理なく身につけられました。
二度とリバウンドしたくない人や、肥満を原因から根本的に改善したい人におすすめです。
専属トレーナーとの相性
また、専属トレーナーとの個別トレーニングの落とし穴はもうひとつあります。
それは、トレーニングや食事指導の内容が、専属トレーナーの技量に左右されることです。
優秀な人にお任せできたら問題ありませんが、もしトレーナー選びに失敗してしまった場合、思うような結果を得られないかもしれません。
こうした相性の問題はパーソナルトレーニングに限った話ではないものの、マンツーマンゆえに影響しやすいのは確かです。
なかには担当者を簡単に変更できるジムもあるので、不安ならそういった仕組みのあるジムと契約しましょう。