脂肪を直接的に取り除く脂肪吸引。
自力でのダイエットを続けられずに検討中の人もいると思いますが、一方で痛みやダウンタイム、リバウンドといったリスクもあります。
傷跡や凹凸などが残ってしまうのも避けたいですよね。
脂肪吸引のメリット
まずは脂肪吸引のメリットから見ていきましょう。
スピーディーに効果を得られる
- 食べてはいけないとわかっていても、つい間食に手を伸ばしてしまう
- なかなか時間を確保できず、ジム通いが難しい
など、長期間にわたるダイエットを続けられない人も多いのではないでしょうか。
そんな人にとって、通常のダイエットよりもスピーディーに効果を得られる脂肪吸引は選択肢になるでしょう。
ただし、脂肪吸引もすぐに結果を得られるわけではありません。
初回のカウンセリングから検査、手術、アフターケア、完成までの期間は、早くても1〜2ヶ月ほど。
施術を重ねる場合は3〜6ヶ月ほどもかかります。
確実に痩せられる
ダイエットが上手くいかず、いつまで経っても体重が落ちないのは辛いもの。
最近はダイエットの情報も氾濫し、どの方法が正しいのか混乱してしまうことも多いです。
一方で脂肪吸引なら、直接的に脂肪を取り除くため、狙った部位に限っては確実に減量できます。
いくらでも痩せられるわけではありませんが、「なんの効果もなかった……」という事態は避けられるでしょう。
ダイエットで落ちにくい部分も痩せられる
腰回りや太もも、二の腕などは脂肪の落ちにくい部位であると言われています。
これらの脂肪を局所的に除去できるのも、脂肪吸引のメリットのひとつです。
また、通常のダイエットでは体重を落とせば落とすほど、それ以上の結果を出すのが難しくなります。
80kgを75kgに落とすよりも、55kgを50kgに落とすほうが大変です。
健康体重になるまでは別の方法を採用し、
- もっと美しいスタイルになりたい
- 全体のボディバランスを調整したい
というタイミングで脂肪吸引に切り替えるのも有効でしょう。
脂肪吸引した部位はリバウンドしにくくなる
脂肪吸引では、脂肪細胞そのものを減らします。
脂肪細胞とは、脂肪を溜め込むタンクのような役割を担っている細胞です。
体が太ってしまう原因は、この脂肪細胞が余分な脂肪で膨張するから。
これは言い換えると、脂肪吸引した部位に限ってはリバウンドのリスクが下がるということ。
とはいえ、脂肪細胞を完全に除去すると逆にスタイルも悪くなるので、脂肪吸引をしても脂肪がつかなくなるわけではありません。
また、当然ながら別の部位は太りにくくならないので、結局は術後も健康的な生活を送ることが大切です。
脂肪吸引のデメリット
では、脂肪吸引にはどんなデメリットがあるのでしょうか。
ダウンタイム
ひとつは術後のダウンタイムです。
脂肪吸引では皮下組織にダメージが加わり、痛みやむくみといった症状が出ます。
それが元の状態に回復するのに必要な期間がダウンタイムです。
ダウンタイムは時間とともに落ち着きますが、生活に支障がまったく出ないとは限りません。
ダウンタイムの症状を抑えるために、ガードルなどによる圧迫固定、運動制限などが必要になることも。
なかでも体を動かす仕事や、人前に出る仕事をしている人は気をつけましょう。
医師の技術力によって仕上がりに差が出る
2つ目のリスクは、医師の技術力によって仕上がりに差が出ることです。
術後の肌に凹凸が残ったり、見た目に左右差が出てしまったりするリスクがあります。
そもそも脂肪吸引をまったく凹凸なく行うことは、人間の作業である以上は難しいもの。
また、人体には左右の骨格差も存在するため、左右の脂肪量を均等にしても全体のバランスが均等になるわけではないのです。
せっかく美容目的で脂肪吸引を受けたのに、見た目が損なわれては元も子もありません。
その他、脂肪吸引の手術では麻酔を打ったり、体にメスやカニューレと呼ばれる管を入れたりと、あらゆる場面で医師の技術が求められます。
保険診療ができない
また、脂肪吸引は健康保険の適用外です。
自費診療扱いになるため、ある程度の出費は覚悟しないといけません。
とはいえ、体型が永続的に変わったり、肌に凹凸が残ったりと、脂肪吸引は一生ものの手術になります。
あくまでも施術の内容やクリニックの信頼性を重視するようにご注意ください。