脂肪吸引のよくあるQ&A

細い管で脂肪を吸引する脂肪吸引ですが、実際にどんな手順で施術を行うのかイメージできない人もいるのではないでしょうか。

ほかにも脂肪吸引を検討するにあたって、

  • 痛みはないの?
  • どのくらい体重を落とせる?
  • 傷は目立つ?

など、さまざまな疑問を持っている人は少なくないと思います。

 

Hanamori
この記事では、脂肪吸引経験者の私が、脂肪吸引のよくある疑問にQ&A形式で解説します。

 

Q1.どんな手順で施術を行うの?

一般的な脂肪吸引の施術は、

  1. 準備
  2. 麻酔
  3. 切開
  4. トゥメント液の注入
  5. 脂肪吸引
  6. 縫合

という6つの手順で行われます。

 

まずは①準備の段階では、医師が体調を確認してから、脂肪吸引のデザインを患者の体に書いていきます

これは、施術の際の目印とするためです。

それが終わったら②麻酔で、脂肪吸引の部位や範囲に従い、局所麻酔や全身麻酔を打ちます

 

こうして痛みを麻痺させたら③切開です。

脂肪吸引に使用する細い管(カニューレ)を挿入できるように、メスで数ミリほど皮膚を切開します。

そして、そこに血管収縮作用や麻酔などを混ぜた④トゥメセント液の注入を行います。

この溶液の役割は、本来なら多くなるはずの出血量を減らしたり、痛みを軽減させたりすることです。

 

ここまで準備できたら⑤脂肪吸引

一度にすべて吸引するのではなく、カニューレを何度も出し入れしながら脂肪を摘出します。

最後に⑥縫合を行い、傷口を縫い合わせてテープなどで保護したら完了です。

 

Q2.脂肪吸引に向いている部位、向いていない部位はある?

脂肪吸引は、吸引すればするほど皮膚に凹凸が残ってしまうリスクが上がる手術です。

そのため、皮下脂肪の薄い部位を吸引することは難しく、逆に皮下脂肪の厚い部位ではリスクを抑えながら高い効果を期待できます。

 

そのため、男女ともに皮下脂肪の多い腹部は、脂肪吸引に向いている部位のひとつ。

男性の場合、その他の部位の皮下脂肪は少ないため、中度以上の肥満の人でなければ、脂肪吸引はあまり向いていないかもしれません。

 

Hanamori
女性の場合、二の腕や太ももは皮下脂肪が多いので、脂肪吸引が有効な部位と言えるでしょう。

ふくらはぎも気になりやすい部位ですが、脂肪かと思っていたら筋肉で太くなっていたというケースもあるので、医師にきちんと診てもらいましょう。

 

Q3.脂肪吸引した部位の感覚が鈍ることはある?

ネットの口コミを見ていると、脂肪吸引した部位の感覚が鈍る、痺れるといった声も目立ちます。

丁寧に施術していれば基本的には安全ですが、それでも絶対に後遺症が出ないとは言い切れないのが現状のようです。

大切なのは医師の技術なので、しっかりと信頼できるクリニックを選びましょう。

 

Hanamori
なお、神経に関わる後遺症は時間とともに回復し、3年以上にもわたって症状が続くことはほとんどないとか。

痺れが起きやすいのは

  1. 腕とふくらはぎ
  2. 太もも
  3. お腹やウエスト

という順番と言われているので、参考にしてみてください。

 

Q4.脂肪吸引した部位にデコボコができる?

そもそも脂肪吸引は、極細のカニューレで脂肪組織を少しずつ吸引していく手術です。

イメージとしては、ゼリーの表面をストローで削っていくようなものでしょうか。

そのため、吸引した部分は凹み、デコボコが生まれてしまいます。

それを防ぐには、脂肪組織を満遍なく吸引し、皮膚が平らになるようにする医師の技術が必要です。

 

また、当然ながら吸引する脂肪の量が多ければ、その分だけ凹凸はできやすくなります。

医師には最適な量を見極める目も求められるのです。

このように、脂肪吸引した部位にデコボコが生まれてしまうケースは確かにありますが、優れた医師をしっかりと選べば、そのリスクも最小限に抑えられます

 

Q5.脂肪吸引で体重はどれくらい落とせる?

クリニックの方針や体の状態にもよりますが、一般的には一度の手術で吸引できるのは体重の3〜5%までと言われています。

たとえば、体重60kgの人なら、その5%にあたる3kgが上限の目安になるでしょう。

 

これを十分な量と感じる人もいれば、少ないと感じる人もいるかもしれません。

いずれにせよ脂肪吸引はスタイルアップに強い施術ですので、全体的な体重を落としたいなら肥満外来に通院するなど、別の手段を模索するのがベターです。

 

Q6.脂肪吸引を同じ部位で2度行うことは難しい?

あまり知られていませんが、脂肪吸引を一度行うと、その部位で再び脂肪吸引することは難しくなります

脂肪吸引によって傷つけられた組織は、より強固に再生され、カニューレの操作が困難になるからです。

 

Hanamori
そのため、「太るたびに脂肪吸引すればOK」という考え方はできません

また、広範囲にわたる脂肪吸引を検討している場合、あらかじめ全体のデザインを決めてから施術することが必要です。

「追加でもう少し脂肪吸引したい」となっても後の祭りなので、医師と相談してしっかりと計画を立てましょう

 

Q7.脂肪吸引でセルライトは除去できる?

脂肪吸引を手がけているクリニックのなかには、セルライトの解消を謳っているところもあります。

実際に、脂肪吸引でセルライトが目立たなくなったというケースは多いです。

 

ですが、セルライトを完全に除去することはできません

なぜなら、セルライトの正体は肥大化した脂肪組織で、通常の脂肪組織と生物学的な違いはないから。

セルライトを完全に除去することは、脂肪組織をすべて取り除くことと同義です。

あくまでも目立たないようにするのが目的であることを頭に入れておきましょう。

 

Q8.術後の痛みはどれくらい続く?

大前提として、痛みの度合いは個人差が大きく、一概には言えません。

その上で、家事などの日常生活が問題なく行えるようになるには、平均3日ほどというデータもあります。

さらに、立ち仕事などの体を動かす業務に復帰できるまでは1週間、運動を行えるようになるには1ヶ月というのが大まかな目安になるようです。

 

Hanamori
私が経験したのは太ももの脂肪吸引でしたが、手術の直後は痛み止めが効いていたのかそこまで痛みはなく、そのまま帰宅できました。

以降は、強い筋肉痛程度の痛みが1週間ほど続きましたね。

体勢によっては鋭い痛みを感じることもありましたが、デスクワークだったこともあり、家事や仕事は翌日から問題なくこなしていました。

むくみや内出血は2週間ほどで綺麗になくなり、3週間後にはジムでのトレーニングを再開していたと思います。

 

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